2026年2月25日 / 最終更新日時 : 2026年2月25日 逢坂万里子 お片付け もったいなくて使えない。その心理の正体とは? 「もったいなくて使えない」と感じることはありませんか?高かったもの。大切な人からもらったもの。壊れたら悲しいもの。気づけば、使わないまま奥にしまってある。実はそれは「片付けの問題」ではなく、心の中にある“ある心理”が関係しています。この記事では、もったいなくて使えない理由と、50代からの暮らしで大切にしたい視点についてお話しします。 もったいなくて使えなかった、カップの話私には「奥にしまっていたカップ」がありました。普段は普通のカップ。お客さまが来たときだけ“いいカップ”。でも50代になって、ふと疑問が湧きました。なぜ、たまにしかない日のために取っておくのだろう?なぜ、今日の自分には使わないのだろう?そこから「お客さま用」と「私用」を分けるのをやめました。すると、毎日のお茶の時間が少し愉快になったのです。 “もったいなくて使えない”心理の正体では、なぜ私たちはもったいなくて使えないのでしょうか。理由は主に3つあります。① 減ることへの不安使えば減る。壊れるかもしれない。“失うこと”への小さな恐れ。② 損をしたくない心理高かったものほど、「元を取らなきゃ」という無意識の思い。③ 未来の可能性を残したい気持ちこれはDMやカタログにも同じことが言えます。「あとで見るかも」「いい情報があるかも」「使うかも」その“もしかして”を持っておくことで、未来の可能性を確保している感覚になる。でも多くの場合、それは静かに積もっていくだけ。そして、多くの場合、片付けるときに手放すことになります。 実は、今を後回しにしているもったいなくて使えない状態は、「未来のために、今を我慢している」とも言えます。でも50代は、未来のために我慢するよりも、今を味わうほうが大切な時期ではないでしょうか。これからの人生で“いつか使う”より“今日使う”ほうが豊かかもしれない。 片付けや暮らしの基準も同じです。「みんなどうしているんだろう」と正解を探し始めると、かえって苦しくなってしまうことがあります。そんなときは、こちらの記事も参考にしてみてください。▶片付けに正解はある?50代からの“自分基準”の整え方 使うことは、雑に扱うことではないここで誤解しやすいのが、「使う=雑に扱う」ではない、ということ。大切にする方法は、しまっておくことだけではありません。丁寧に使う。楽しんで使う。自分の機嫌のために使う。それも立派な“大切にする”です。 今日できる、小さな一歩もし家の中に「もったいなくて使えないもの」があるなら、今日、ひとつだけ出してみませんか?特別な日ではなく、なんでもない今日に。“もしかして”より“いま”を選ぶ練習。それは、暮らしを軽くする第一歩かもしれません。